午熱 一睡を貪る緑の陰
乱啼の蝉 夢裡に管せず
微風無くも新たなる清香生じ
問うを須(もち)いず 何人の移近するを
午睡
午熱一睡貪緑陰
乱啼蝉夢裡不管
無微風新清香生
不須問何人移近
暑い夏の昼には木陰で寝ているのが一番だろう
夢のうちにあるこの身にはうるさい蝉の声も気にならんさ
目を閉じていたら わずかな風も無いのに清らかな花の香りが漂ってきた
誰がやって来たのかは……問うまでも無かろうな
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TEXT(遙か3)
遙か4部屋
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