午熱 一睡を貪る緑の陰

乱啼の蝉 夢裡に管せず

微風無くも新たなる清香生じ

問うを須(もち)いず 何人の移近するを






午睡

午熱一睡貪緑陰
乱啼蝉夢裡不管
無微風新清香生
不須問何人移近






暑い夏の昼には木陰で寝ているのが一番だろう

夢のうちにあるこの身にはうるさい蝉の声も気にならんさ

目を閉じていたら わずかな風も無いのに清らかな花の香りが漂ってきた

誰がやって来たのかは……問うまでも無かろうな



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