陽は沈み また昇る 季節は去りゆき めぐり来るもの けれど私は知っている ひとり定められた儚(はかな)き結末 風籟が問う 終わりまではあとどれだけと 栄光の朝は詠別(わかれ)の標(しるべ) 聖座のあなたをそれでも願い 私は道を歩み続ける あなたという星を抱(いだ)いて 時は輝きを増していく その手が示す 鮮やかな明日 たとえ冷たい闇にあっても 瞳を閉じれば映る 豊饒なる楽園 大地を満たす春の息吹よ 花はあなたのために咲く |
夢は果て 想いは馳せる 緑の原にたたずむ人へ 私のためになど悲しまないで 涙より その微笑みを どうか はるか高み渡る風に乗せて告げよう 忠誠(こころ)は今も変わらずあると 指先に交わした誓い 私は確かに守れたろうか あなたという星に導かれ 未来へ繋ぐ時を刻んだ その手が生んだ 優しき世界 見つめることはもう かなわなくとも 豊饒なる姿 永久(とわ)にこの胸に さざめき揺れる清らかなこだまよ 希望はあなたの裡(うち)にある 陽光(ひかり)の髪 碧空(そら)色の目 幾千の時空の向こうに再び出会えたなら 幻ではないあなたを抱き寄せる…… |