いかに心があなたを呼ぼうと 声はその名を紡ぎはしない 私にはあなたに差し出せるものが何もないからだ さだめは重く 途(みち)は遠く 私はあなたを留める資格を何ひとつ持たぬ者 だが 北の大地があなたのやさしき褥となるよう 私はこの国を守る 見つめる明日に迷いがないよう さえぎる影は断ち切ろう あたう限りに我が手を伸ばして あなたはただ信じる道を歩むがいい 真実の光はきっとあなたと共にあるのだ 私は願い続けるだろう 過酷な宿命を負うその身から すべての災いよ退(しりぞ)けと 罪深きこの身にも そう、ただ胸に願うことならば許されるのだから――― |