彼方なる碧空に捧ぐ


幾千の時は果て無き虚空へうつろい消え去り
すべては伝承のままに流れ行く
涙を流すすべも忘れた心の亡骸(なきがら)
言の葉で戯ればかりを繰り返そうと
貴女を見つめる運命(さだめ)を手放せない


夜闇にも輝きを失わぬ無垢なる双の光
その瞳に望んで縛される幸福の何と甘美たることか
それが大海の雫のごとくはかなき営みであろうとも
想い故の痛みすら
狂おしいほどにただ、いとおしく


愛しき人よ
この身がやがて時空の彼方に砕け散っても
静寂(しじま)に降りる星明かりはやさしき腕(かいな)となって貴女をつつむだろう
そしてうるわしき大地とすがしき碧き空のもと
流れる風がひそやかにつむぐささやきは



       ―――――至尊なる貴女の歩む道に 永遠(とわ)の幸いあれかしと






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