瞳だけの恋などいらない
時を封じた琥珀を連ねてその手を縛り
ためらう吐息は重ねた唇で縫い留める
野薔薇も眠りに落ちる夜
さあ始めましょう ふたりきりの宴
瞳だけの恋などいらない
月霜よりも白い肩に歯を立てれば
かぼそく叫ぶ声が愛しい
どうか今は何も隠さないで
小さなつま先までも口づけで埋め尽くし
滴る蜜は甘くせつない罪の味
刹那ではもう足りない
この身を穿つ渇きに捕らわれ
繰り返し抱き寄せるふるえる背中
堕ちるなら きつく指を絡めたままで
永遠の夜の底には星の光も届かない
↑diaryより再掲。ないない尽くし。
事の是非はとにかく、一応自分から行動を起こしている彼。でもやはりヘタレのかほり……。
「瞳だけの〜ない」というのは無論、心のみの結びつきでは足りないという意味、
禁断系、ひそかな情人×女王といったイメージでしょうか。
王となった彼女と側近(軍師)の恋。祝福されるまでの道のりは長そうだナーと思っているもので。
何せその側近は前歴にいろいろとありすぎるからネ(汗)
あと、『野薔薇』は古代日本にもあった、素朴で可憐なノイバラをイメージしてます。
こういう言葉遊びばかり作っているので創作が進まないのでした……。